柚子の豆知識
■ミカン科
■原産地…中国
独特の香りと、果皮の黄色が鮮やかなユズ。この特徴を生かして、昔から料理に欠かせない吸い口や薬味などの名脇役として広く利用されている。
その芳香と彩りが季節を感じさせ食欲を呼び醒ましてきた。
ユズの故郷は、中国の揚子江上流が原産といわれている。
日本には唐の時代に北京地方から朝鮮半島を経て渡来したといわれているが、日本にも古くから徳島県・山口県に野生のユズが散在する。
また、奈良時代にはすでに、薬用や食酢としての利用を目的として、栽培されていたことが記録に残っている。
古くはユ(柚)と呼んだが、酸っぱいので「ユの酢」と呼んだのが、ユズとなったといわれてる。
ユズは柑橘の中では最も耐寒性が強く、栽培が九州から東北南部地方まで広がってる。
ユズは種子をまいてから結実するまで、長期間を要するため、俗に「桃栗3年、柿8年、柚は9年で成りかかり、梨の大馬鹿18年」といわれている。
柚子の効能
■柚子の特徴
果皮に凹凸があり、厚くてもろいのですが、香りがよく、初夏の蕾、夏の青柚子、秋の黄柚子と、季節ごとにその妙が楽しめる。果皮が柔かく、水分も多いのですが、甘みがないところから、まるごとで食べることはしません。ゆずは料理の味をひきたてるだけでなく、塩分のとりすぎに注意される方には減塩効果もある。
■アレルギー症疾患を抑えて、がん予防
柚子に含まれているビタミンCによってインターフェロンが、体に入った有害物質を無毒化し、じんま疹やアレルギー症疾患を抑制する。
■胃の消化を助ける
柚子の酸味クエン酸が、胃液の分泌を促す作用があるので、胃の消化を助けてくれる。
■ストレス防止
柚子に含まれているビタミンCには、ストレスの防止に効果がある。ストレスには、副腎皮質ホルモンを大量に分泌して抵抗しますが、この副腎皮質ホルモンを作るのにビタミンCが必要です。ストレスに不安のある方は、柚子に含まれているビタミンCを多くとるようすると良い。
■壊血病を防ぐ
柚子に含まれているビタミンCは壊血病を防ぐ。血管をつなぐコラーゲンはビタミンCを必要としビタミンCが不足すると出血しやすくなる。
■減塩効果がある
ゆずの酸味クエン酸に、減塩効果がある。
■食欲を増進
柚子は、さわやかな香りと適度な酸味が料理の味をひきたてて食欲を増進させる。
■動脈硬化を防ぐ
柚子にはビタミンCが多く含まれている。ビタミンCが不足すると動脈硬化が進みやすい。
■風邪の予防
柚子にはビタミンCが多く含まれている。ビタミンCにはウイルスへの抵抗を強める働きがあり風邪を防ぐ。柚子の持つ水溶性ビタミンCは、水に溶けやすいので、切ってからはあまり洗い過ぎないようにしたほうが良い。
品種
◆木頭(きとう)
徳島県那珂郡木頭村で選抜された系統で数系統あり、いずれも豊産性で大果である。果汁も多く果皮が厚い。
◆山根(やまね)
山根系は阿南市の山根氏の園で選抜されたものです。
果実は中玉から大玉で、果形は偏平で玉ぞろいがよい。
◆平の香(たいらのかおり)
徳島県那珂郡木頭村で、ユズに由来すると思われる偶発実生をみつけた。
果実の形は在来系のユズと比べてやや腰高で、果項部周辺の凹環が円盤状にかなり突出している。
果面は粗く果皮は黄橙色で厚く、香気は強い。
◆花柚(はなゆ)
中国から渡来したものといわれているが、起源は不明。
果実は50〜70g内外。扁球形で、果皮は淡黄色。剥皮は容易で、柚に似た芳香がある。
果汁は多く酸が強い。柚と同じく料理用に適する。
古来花を酒や汁物(吸い物)に浮かべ風情を楽しんだようで、花柚と呼ばれるようになった。
花言葉
「健康美」「恋のため息」